労災の後遺障害とは

労災とは

労災とは,労働災害の略です。
労働災害とは,労働者が,業務上・通勤中に負傷したり,病気になってしまったり,障害を負ったり,死亡していまうことをいいます。労働災害は,業務災害と,通勤災害の2種類に分けられます。以下で,それぞれについて,詳しく説明していきます。

業務災害

業務災害

労働者が,業務中,その業務が原因でけがをしてしまったり,病気になってしまったり,障害を負ったり,死亡していまうことをいいます。
業務と,けがや病気に,一定の因果関係がある場合に,業務災害になります。
保険は,労働者が,労災保険の適用される事業所に雇われて働いていることが原因で発生したけがや病気に対して支払われます。

通勤災害

労働者が,通勤中に被ったけがなどのことを,通勤災害といいます。
この場合の「通勤」とは,以下の場合のことをいいます。

  • 住んでいる家と就業場所との間の往復
  • 単身赴任先の住まいと,帰省先の住まいとの移動
  • 就業場所から,ほかの就業場所への移動
業務災害

通勤の途中で,逸脱や中断(寄り道)があると,その後は,原則として「通勤」にはなりませんが,日常生活に必要な行為を,やむを得ない理由で,最小限の範囲で行った(日用品を購入するため,ちょっとだけお店に寄った 等)場合は,その寄り道を除いて,「通勤」と認められます。

労災の後遺障害とは

労災の後遺障害とは,労災によってけがどなどを負い,手を尽くして治療し,これ以上治療の効果が認められないという状態になってもなお,心身に残ってしまった障害のことをいいます。
これ以上治療しても効果が認められない状態のことを,症状固定といいます。

症状固定

症状固定とはどのような状態?

症状固定したかどうかは,基本的に,医師が判断します。
むちうちなどの軽いけがであれば,数ヶ月から半年程度で症状固定と判断されますが,重症の場合は,症状固定と判断されるまで,数年かかる場合もあります。

症状固定するとどうなる?

症状固定と判断されると,それまで労災保険から支払われていた,診療給付(治療費)や,休業補償給付が支払われなくなります。

症状固定

そこで大切になるのが,後遺障害等級認定です。
必要な検査などをしっかり受けておき,適切な後遺障害等級認定を受け,適切な補償,損害賠償を受ける準備をします。

給付がおりなくなるからといって,治療期間を長引かせることは,かえって良くない場合もあります。勤務先などに損害賠償請求する場合は,治療期間が長すぎることが,マイナス要素になることもあるのです。
自己判断せず,早めに弁護士に相談し,適切な治療を受けることが大切です。